竹内研究室 京都大学大学院工学研究科電子工学専攻

menu

研究室での活動について

学生の勉強と研究に関しての研究室内年間基本スケジュール

配属の新4回生の1年の流れ

配属が決定後、3月下旬の早い機会に、一度顔合わせのミーティングをします。4月に入ると、「4回生ゼミ」として、週一回あつまってテキストをよむ「輪講」の他、下に説明のある進捗報告会や雑誌会などに出席して、先輩方の発表を聴講します。また、4月に、研究テーマに関連した簡単な実験をしてもらいつつ、卒業研究のテーマについて相談して決めていきます。                                                     テーマが決まった後は、近いテーマの研究をしているスタッフや先輩の研究を見学しながら、基本的な事項を学びます。卒業研究が本格化するのは、大学院入試が終わった、9月初めころからです。9月後半に、後期の研究の進め方について発表をいただいて、12月にかけて卒業研究に集中して取り組み、1月にまとめ、2月に卒業論文として提出・発表します。

4回生ゼミ(輪講)

4回生の前期に、量子力学、量子光学、量子情報、光学などの教科書の輪講を行います。 どの教科書を読むかは、配属された学生の方で相談し、決めて頂いています。過去には、J. J. Sakuraiの「現代の量子力学(日本語)」や、Quantum Computation and Quantum Information(Nielsen and Chan)などが採用されています。さらに、修士以上の学生有志でも、教科書や総説の輪講を自主的に行っています。

進捗報告会

半期に1度、学生および一部スタッフから、現在行っている研究の状況について15分程度で発表します。発表の後、学生の皆さんやスタッフから質問やアドバイスをもとに議論します。学生の皆さんにとっては、発表練習とともに、研究室の他のメンバーの行っている研究を学ぶ機会となります。隔週で開催します。4回生は、前期は参加のみで、発表は後期からです。

トピカルミーティング

進捗報告会では、研究の背景なども含め他学会発表に近い形での発表ですが、このトピカルミーティングでは、研究テーマが近いサブグループの学生やスタッフが集まり、より具体的に、研究上困っていることや、装置や研究環境の問題点なども含めて、アドバイスや改善方法などを議論します。学生の方の、研究上のつまづきを防いだり、フォローすることを目的にしています。おおよそ隔週で開催しています。(レポートミーティングと交互)。4回生は、前期は参加のみで、発表は後期からです。

 

雑誌会

学生の方は、前期と後期の2回紹介します(4回生は後期から)。持ち回りで英語論文の研究内容の紹介を行います。その際には、論文に書かれていることを話すのでは無く、「論文を自分はこう解釈した、ここがよく分からない、納得がいかなかった」といったことも話して頂きます(むしろこの点が大切です。)。そして、研究室のメンバーでその内容について議論を行います。学生の皆さんには、世界の他の研究機関で行われている最新の研究を学び、また自分の頭で、その研究内容について判断する力を養う、貴重な機会となります。4回生は、前期は参加のみで、発表は後期からです。

学会発表と論文

研究成果については、応用物理学会、日本物理学会、量子情報技術研究会などで対外的に発表します。4回生で行った卒業論文の研究についても、幸いまとまった結果が得られた場合には、翌年にこれらの学会や、場合によっては4回生の3月に発表するケースがあります。                                                       また、学会発表によって、外部の研究者の方のご意見も参照し、成果を英文の学術論文にまとめる場合があります。博士後期課程に進学する学生の方はもちろんですが、修士課程で就職される学生の方も、積極的に論文を投稿しています。

リクリエーション

恒例行事として、春には新入生歓迎会を兼ねたお花見に、秋には希望者でハイキングに出かけます。研究室の学生の方同志、またスタッフとの交流を深める機会として、定着しています。教員やスタッフ、先輩・後輩の、普段の大学でとは違う一面もみられるかもしれません。学生有志によるスポーツ大会参加も行われています。

  • 2024年度:お花見(嵐山)
  • 2023年度:お花見(万博記念公園)ハイキング(箕面公園)
  • 2022年度:お花見(京都府立植物園)、ハイキング(嵐山)
  • 2021年度:お花見(嵐山東公園)、ハイキング(東山(清水山周辺))
  • 2020年度:お花見(コロナのため中止)、ハイキング(伏見桃山陵・伏見城)
  • 2019年度:お花見(嵐山東公園)、ハイキング(善峯寺から出発して、大原野神社まで)
  • 2018年度:お花見(万博記念公園)ハイキング(大阪城公園)
  • 2017年度:お花見(背割堤)、ハイキング(松尾大社)
  • 2016年度:お花見(万博公園)、ハイキング(摂津峡)
  • 2015年度:お花見(梅小路公園)、ハイキング(保津峡)
  • 2014年度:お花見(天王山)、ハイキング(錦雲峡)
  • 2013年度:お花見(雨天中止)、ハイキング(箕面の滝)
  • 2012年度:お花見(万博記念公園)、ハイキング(雨天中止)
  • 2011年度:お花見(万博記念公園)、ハイキング(能勢妙見山)
  • 2010年度:お花見(万博記念公園)、ハイキング(服部緑地公園)

京都大学電気系野球大会にも参加しています。

  • 2022年度:野球大会(同率3位)
  • 2022年度:野球大会(同率3位)
  • 2021年度:野球大会(コロナのため中止)
  • 2020年度:野球大会(コロナのため中止)
  • 2019年度:野球大会(初戦敗退)
  • 2018年度:野球大会(初戦敗退)
  • 2017年度:野球大会(初戦敗退)
  • 2016年度:野球大会(三回戦敗退)
  • 2015年度:野球大会(初戦敗退)

また、大阪大学基礎工学研究科物性スポーツ大会にも参加していました。

  • 2013年度:春季スポーツ大会、テニス大会(優勝)
  • 2013年度:秋季スポーツ大会、テニス大会(準優勝)・ソフトボール・ボーリング
  • 2012年度:秋季スポーツ大会、フットサル・卓球(3位)・ソフトボール
  • 2011年度:秋季スポーツ大会、ボーリング・卓球(準優勝)
  • 2010年度:秋季スポーツ大会、ボーリング・卓球(3位)

主な設備

単一分子分光レーザー共焦点顕微鏡システム

用途: 分子や量子ドットひとつづつから発生する光子を検出し、その発光スペクトルや、光子統計などについて評価します。
光源: 半導体固体レーザー (473nm)など
検出系: 倒立型顕微鏡、ペルチェ冷却CCD付き分光計、単一光子検出器、光子相関測定装置など

単一光子、光子対、もつれ合い光子発生システム(複数)

用途: 主に紫外のレーザーで非線形光学結晶を励起し、発生するパラメトリック蛍光対を用いて、光子数状態、もつれ合いに関する研究を行います。発生した光子対は、光子を用いた量子回路などの実験に適用します。
光源: アルゴンイオンレーザー(351nm)、フェムト秒チタンサファイアレーザー、再生増幅器付フェムト秒チタンサファイアレーザー
検出系: 光子検出器、同時係数装置、時間相関測定装置など

その他

他に、可変狭帯域レーザーダイオード、光子数測定器(VLPC)、顕微鏡用液体ヘリウムクライオスタット、微小球作成装置、テーパーファイバ作成装置およびそれらの評価装置などがあります。

pagetop